特定非営利活動法人 島根県障がい者就労事業振興センター

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島根県障がい者就労事業振興センター
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TEL:(0855)22-8677
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インタビューC 振興センター 事業担当

インタビューC

おいもの学校プロジェクトの中で、島根県障がい者就労事業振興センターの役割を教えて下さい。

私は、西部の多くの福祉事業所に、おいもの学校をプロジェクトに参加してもらいたいという思いがあり、おいもの学校プロジェクトをより普及をしていくために、協力をしていただける福祉事業所を見つけて連携を取っております。

現在は、おいもの学校プロジェクトは、江津市では主にワークくわの木江津事業所さんがやっていますので、一緒になってそのプロジェクトを普及させるためには、モデルとなる事例を作れば、自分たちもやりたいと思う福祉事業所も増えてくるのでないかと考えております。いきなりやろうと言っても形が見えないものは難しいと誰もが思いますし、言葉だけで理想を言ってもなかなか実際の行動には移ってこないと思います。今は成功事例をたくさん作って、それを実際に見せてあげて、一緒にやっていこうという福祉事業所がどんどん増えてくることを期待しております。

おいもの学校というプロジェクトをワークくわの木江津事業所と協力することなったきっかけを教えて下さい。

島根県障がい者就労事業振興センターの西部事務所をいわみ福祉会の中においておりまして、いわみ福祉会とサツマイモの商品開発の協力をしていこうという思いがあり、一緒に協力をして商品の開発や販売を行っていこうという話になりました。

ワークくわの木江津事務所からすると、サツマイモの製品を広げていけるというメリットがあり、島根県障がい者就労事業振興センターからしてみると事業所間の連携ができるという、両方のメリットがあって、win-winの関係でお互いにやっております。

実際に1年間やってこられて、思惑通りに事業が進んだのでしょうか。

いいえ、もっと実際はすごく苦戦するのではないかと思っておりました。実際に振り返ってみれば、結構いろいろな人と話ができて、いろいろな場所と繋がることができたのです。ですが、当初想定していた以上に順調にプロジェクトが進んでいると思います。幾つかまだ課題はありますが、ここまでとんとん拍子に進むとは思っておりませんでした。

一つひとつ課題をクリアするために、いろいろな人と協力してやっていく過程で、いろいろな人と出会い、そしていろいろな繋がりができたことが、本当に一番大きかったと思います。やはり、何をするためにも人脈が大事で、人から聞いた話で、アドバイスやヒントを導き出し、また違う人を紹介していただき、本当にたくさんの人に出会いました。結局、それが全て繋がって、このプロジェクトができ上がっているのだと自分自身が強く感じました。

それで、実際、自分たちが何をしたかというと、歩いていろいろな人に会って、その人と繋がって、人間関係を築いていった、ただそれだけなのです。

ですから、私たちだけで考えてやろうとしても絶対無理なので、いろいろな人がアイディア出し、専門の分野は、それが得意な分野の方にお任せするといったことが重要だと思います。

おいもの学校が成功している最大のポイントは何ですか。

ただそこでじっとしていても話が前に進まないので、実際にいろいろな人に会いに行き、その人に、また違う人を紹介をしてもらい、またその人に会いに行きました。だから、とにかく閉じこもっていてもダメで、とにかくどんどん人に会って話をして、人となりを見てもらって信用していただいてということで、このプロジェクトが大きくなっていきました。

本当にたくさんの人からいろいろな話を頂いており、それは全部繋がりの中で生まれたもので、これを全て具体化できたら良いなということがいっぱいあります。ですから、それをかたちとして確立でできれば、もっと多くの福祉事業所の方が連携できるプロジェクトになると思います。

商品の販路拡大は、ワークくわの木と振興センターの両方が協力して行っておられるのですか。

そうですね。販路拡大は、今までお互いの繋がりがあるので、そういった繋がりのあるところに声を掛けながら、ワークくわの木さんと振興センターのお互いの人脈を合体させて、情報を共有してきました。そういったところでも、常に足を使って行動し、人に会いに行くというスタイルを貫いて、連携のネットワークを広げていっております。ですから、たくさんの人から情報をいただいたり、また違う分野の人を紹介していただいたりと、そういった出会いの積み重ねが、このプロジェクトのネットワークが広げております。

このプロジェクトのネットワークをフルに販路拡大に生かせれば、商品の数量がどんどん多くでき上がっても、それを販売するところがないということは絶対にないと思います。

おいもの学校プロジェクトどのように拡大していこうとお考えでしょうか。

年の初めなどに、おいもの学校プロジェクトの紹介や共通ブランドでやっていこうという話はいろいろな福祉事業所の方やこのプロジェクトに興味がある方にしております。

やはり、無理やりたくさんの商品を作っても、品質の良い商品はできないと思いますし、クオリティの面でもブランドの価値を下げてしまうことに繋がってくると思います。

今実際に参加してもらっている事業所は4つぐらいあるので、そこで皆が、おいもの学校というブランドを高めていきたいという思いがあり、ブランドの信用を下げないために品質の良い商品を生産しております。ですから、そういった熱意がある福祉事業所にはどんどん参加してもらいたいと思っておりますし、それが、利用者さんの工賃アップに必ず繋がっていきます。

あとは福祉事業所にも必ず得意、不得意もあると思うので、「うちの事業所は細かなことが得意であるので商品加工をやりたい」または「うち事業所は農業が得意なので、サツマイモの栽培を頑張ろう」そういった覚悟で商品を生産する意欲の高い事業所とは、一緒に頑張って連携をしていきたいと思っております。そういった福祉事業所に島根県障がい者就労事業振興センターとしても厚くサポートしていければと考えております。

おいもの学校という商品に限らず、本当にサツマイモというキーワードにいろいろな繋がりが広がっていくということも狙いとしてあるのでしょうか。

よく言えばそうなのですが、おいもの学校という商品ブラントを通して、いろいろな繋がりやネットワークができ上がり、関わっている人や事業所にメリットがあるのがベストだと思います。ですから、お互いがwin-winの関係で、全ての人や事業所が勝ち、どこかが損しても面白くないので、皆が笑顔で誇れるプロジェクトにしていきたいと思います。そして、最終的には、福祉事業所の利用者さんの生活の質の向上のために工賃アップができれば、それがこのプロジェクトの究極のかたちだと思います。